ウルトラコラム
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    プレイした人を虜にし、その衝撃的な体験を他人に追体験させたくなるアドベンチャーゲーム、 それが『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』(以下『1』)とシリーズ第2弾『スーパー ダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』(以下『2』)です。公式サイトでの「2章以降のプレイ 動画の自粛」という、マスコットキャラであり悪役のクマのぬいぐるみ・モノクマのお願いに、 自主的なネタバレ禁止令が全国に発令中!! ネット上の攻略サイトや動画もネタバレに 配慮したものが多いなどファンに愛され、ついには、昨年12月にTVアニメ化が発表され、 さらなる盛り上がりを見せています。
    今回のウルトラネクストでは、「ダンガンロンパ」シリーズのプロデューサーである寺澤 善徳さんとシナリオライターの小高和剛さんに、ゲーム制作からアニメ化に至るまでの 絶望と希望の道のりをインタビュー!

    UJ
    まずは本作の企画が立ち上げられた経緯から教えてください。
    小高
    単純にオリジナルでゲームを作りたかったんです! 『1』の制作当時(2009年頃)は、ゲーム業界としても会社としても続編や版権モノ以外の新しいゲームが出てこなくて、閉塞感を感じていました。そんな状況もあり、「コレが作りたいんです!!」と、熱意押しで、シナリオを活かしたアドベンチャーゲームの企画書を作ったんです。それとあわせて、犯人への「千本ノックおしおきムービー」も作りました。本作のホラーもあれば、ギャグもある世界観を見せるためでしたが、ドン引きされましたね~。

    『1』の中でも最も凄惨だという「千本ノックおしおきムービー」。「これが通ればあとはどういう表現をしても大丈夫かな」ということで、社内のプレゼン用に最初に作られたそう。


    寺澤
    反社会的だろ!ってね。企画書段階からストーリーや世界観はよくて、キャラクターデザインを手掛けた小松崎類のイラストもいい。でも、実績のないものを、ビジネス的には会社として認めにくく、当初はNGが出てしまったんです。それこそ、上司を一人一人説得して回りました。「面白いから!」と。そしてやっとの思いで試作版の承認が下りたんです。
    UJ
    絶望のターンから希望に変わった潮目は何だったのでしょう?
    小高
    NGを受け、ゲームとしてどう尖がらせていこうかとなった時に「ハイスピード推理アクション」というジャンルのキーワードが浮かび、それって何だ?というところからアイデアを膨らませていきました。

    『2』の学級裁判のカット。実際に議論に参加しているような緊迫感を味わえる。


    UJ
    それが「学級裁判」の表現へと繋がっていったんですね?
    小高
    企画書にあったニコニコ動画のように言葉が画面上を流れるという設定から、ゲームプランナーがシューティングにしようとアイデアを出してくれ、アクションゲームの核となったんです。
     ビジュアルは単純にサイコだとただのグロやホラーになってしまうので、怪しげながら親しみやすさも出るように、企画当初からポップな感じにしようと考えていました。反社会的、露悪的というのが本作のキーワードなので、僕が思うエロや残酷とかグロとかを、僕のフィルターを通してみせることで「サイコポップ」な雰囲気が出せればよいかなと。本作はグロといっても顔をしかめるようなものではなく、基本線はブラックコメディです。人が死んで笑っていいのか悲しんでいいのかわからないとか、プレイヤーを不安にさせられれば、という考えが根っこにありました。ホラーかと思えばギャグも出てくるしと、悪ノリが許されるごった煮感をうまくまとめてくれる、「サイコポップ」という言葉にだいぶ助けられました(笑)。
    寺澤
    学級裁判の、議論のセリフが流れるなか、証拠を「言霊(コトダマ)」として撃ち込むという、今までにない表現を映像で見せてから、やっと賛成のほうに傾いた感じですね。そして、通常の業務をやりながら、自分の時間を使って半年間、企画を通しぬいた小高の熱意があったからこそ、会社からもOKが出たのだと思います。
    それでも、「学級裁判や、3Dと2Dを使い分けた映像表現が面白いんだから、グロはいらないよ」という声もあったんです。でも僕や小高は「この作品は毒ありき!!」で押し進めました。他社からもよく出せたねと言われます(苦笑)。
    寺澤善徳

    株式会社スパイク・チュンソフト所属。ゲームプロデューサーとして、『侍道』『忍道』『ダンガンロンパ』『ガチトラ!』『CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ!』など、数々のヒット作を送り出す。

    小高和剛

    株式会社スパイク・チュンソフト所属。「ダンガンロンパ」シリーズでは、企画の立ち上げからシナリオ全般を担当。小説『ダンガンロンパ/ゼロ』(講談社刊)なども手掛ける。

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