
©入間人間/アスキー・メディアワークス/『電波女と青春男』製作委員会
昨夏放送され話題となったアニメ『電波女と青春男』など、数多くのアニメのキャラクターデザインを手がけてきた、アニメーター・キャラクターデザイナーの西田亜沙子さん。2011年冬のコミックマーケットで発売された、原画集『電波女と青春男Ex』は、数時間で完売と好評だったそうです。その画力やデザイン力、twitterなどでのキレ味のいい物言いから、ファンから"AS姐(アズねえ)"として親しまれている西田さん。そんな彼女のクリエイションへのこだわりや、人となりについて、お話をお伺いします!
←コミケで販売し、数時間で売り切れたという原画集『電波女と青春男Ex』のカバーイラスト。「どこか体をひねるようにすると色っぽくなる」という西田さんの言葉通り、エリオの妖艶さが際立っています!
- UJ
- 完全限定生産だった原画集は通信販売もすぐ品切れになるなど、大人気でした。率直なお気持ちをお聞かせください。
- 西田
- 主人公である「藤和エリオ」というキャラクターの持つ引力って、すごいんだなあと改めて感じました。エリオは色の力も大きくて、色彩設定さんが塗ったイラストが仕上がってくるたびに、私自身も思わぬ魅力を感じたりします。手に入れられなかった方もいたので、もっとたくさん刷って!! と(笑)。
- UJ
- 『電波女と青春男』は、どのような形で係わるようになったのですか?
- 西田
- イメージに合った人を選ぶ、オーディションの形で参加しました。オーディションにあたり制作サイドからは、原作のラノベの絵よりも、アニメで動かしやすいように頭身を多少伸ばすように指示されました。
原作の挿絵を書かれているブリキさんの絵は、表情によってキャラが違って見えたり、巻数を追うごとに絵が変化してきたりしていますし、それが私には魅力的だったんです。あえてアニメ用に整合性を取ろうとはせず、印象的な挿絵の表情をアニメでも同じ様に使うことで、原作の雰囲気を印象づける形にしています。そうすることで、原作にないエリオの絵をこちらで補填しても、大きく外れたようには見えないんじゃないかなあと思いました。
↑御船流子や前川さんなど、エリオ以外のキャラの表情も魅力的!
- UJ
- 西田さんのキャラデザインは萌え要素に寄らない、ならではのかわいさ、色気があります。デザインのポイントは?
- 西田
- 私が今まで見てきた色々な女の子(アニメ、実写、小説その他もろもろ)の中での「かわいい」を描きます。もちろんその中にはいろんなアニメの影響も含まれますが、描いたものに対して「かわいいね!」って同意してもらえるのは、すごくうれしいんです。
髪型、付属品などの漫画的記号に頼らないようになるべく描きたいなあと思っています。柔らかそうな肌、体温、そばによるとその子の匂いがしそうな、生々しさのようなものがキャラクターとして表現されていたらうれしいなあ。
逆に、「アニメならでは」みたいなデザインって、私自身の中からはあまり出てこないです。どうやってなびくかわからないような髪型とかは苦手かなあ。 - UJ
- そうしたリアルさをアニメで表現するために、心がけていることとは?
- 西田
- 『電波女と青春男』のように女の子を魅力的に描くお仕事だと、髪の流れ、スカートのなびきなどをなめらかに描くことが、女の子の描写の醍醐味だったりします。第一話など、エリオの髪を原画担当の方が美しく表現してくださっているので、注目してみてくださいね。また、その時のキャラの心情が、アップだと目に、ロングショットだとキャラのシルエットになるべく出るように力を入れて描いています。女の子のキャラだと、どこか体をひねるようにすると色っぽくなったりしますね。
- UJ
- キャラデザインで「ここだけは負けない!」という自負があるものは?
- 西田
- ええええ、なんだろう……「少年少女」に対する探究心? デザインしていて楽しいのはやっぱり女の子、それも小さな女の子! なんです。ただ、表情を付けていて感情移入しちゃうのは男の子のほうかなあ。他では、キャラクターのバックボーンに対するこだわりとかでしょうか。
アニメーター、キャラクターデザイナー。ロボットアニメ「勇者シリーズ」で名高いスタジオ・ムー(大阪)出身。現在フリー。主な担当作品に『シムーン』、『桃華月憚』、『魍魎の匣』(すべてキャラクターデザイン、総作画監督)ほか。画集に『西田亜沙子画集 -Jam-ジャム』がある。
























