ウルトラコラム
戻る

    TVアニメ『ユーリ!!! on ICE』
    公式HP http://yurionice.com/

    【Introduction】
    グランプリファイナルで惨敗し、失意の底にあるフィギュアスケーター勝生勇利。そんな勇利の下に突然、世界選手権5連覇のヴィクトル・ニキフォロフがやってきて…。日本の崖っぷちスケーター、勇利と、ロシアの下克上スケーター、ユーリ・プリセツキー。2人のユーリと、王者ヴィクトル・ニキフォロフで挑む、前代未聞のグランプリシリーズの行方は…?
    今月はテレビ、ラジオと様々なジャンルで活躍する
    漫画家の久保ミツロウ先生にインタビュー!
    原案・ネーム(脚本原案)・キャラクター原案を手掛けた
    本格フィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE』の
    制作秘話について聞きました!

    UJ
    本作に関わることになったきっかけについて教えてください。
    久保
    山本沙代監督がフィギュアスケートが好きで、男子フィギュアスケート、それも、世界大会でトップ選手たちの戦いを描くオリジナルアニメをやりたいと、ずっと言っていたんです。でも、女子フィギュアスケートや、競技を始めたばかりの学生の話を思い描く方が多く、作画も大変ということもあり、なかなか理解を得られなかったそうです。企画が通ることになったのは、2014年の頃。「大変な仕事になるからこそ、しっかり話を書いてくれる人がいい」と脚本家を探しているタイミングで、テレビやラジオ番組で私がフィギュアスケートの話題を取り上げていたのを山本監督が聴いてくださったのがきっかけで、2014年の夏にお声がけいただきました。『モテキ』の実写映画でネームを描き下ろしたときと同じように、本作に関わって欲しいというお話でした。
    UJ
    お話を聞いたときのお気持ちは?
    久保
    当時、私は『アゲイン!!』の連載を終えたばかりで、すぐ次をという気持ちにはなれず、描きたいテーマのビジョンも見えていなくて、今後どうしようかなと思っていたんです。山本監督は「フィギュアスケートものを描かないと死んでしまう」と公言するほどフィギュアスケートに情熱を注いでいて、そういう新しい世界に連れて行ってくれそうな方と作品が作れることには興味があったし、何かを始めるなら全身全霊でやりたかったので、最初に会った時から一緒に仕事をしてみたいと思いました。
     アニメに向け海外などで取材をする中で、「この選手はこういうタイプで」とか「この試合運びはこういうところが面白くて」と山本監督に教えてもらいながら試合を見るのが楽しく、競技としても魅力的な世界だったので、取材するほど自分でもやりたいなという気持ちが強くなってきました。作家生活20年で培ってきたものを、アニメという違うフィルターを通して、どう棚卸ができるのか。自分の漫画家としての力をどう、この作品を描く時に役に立てられるのかと、模索しました。
    UJ
    物語は、どのような流れで組み立てていったのですか?
    久保
    現役のリビングレジェントな存在である外国人選手が、日本人選手のコーチになったらという構図は、当初から山本監督の頭の中にありました。「出だしは勇利が負けるところから」と言われていたので、グランプリシリーズでの2人のユーリの対決が必然的により盛り上がるように、全12話全体の物語のバランスを見ながら、各話をどんな展開にするのかを配置していきました。結末を決めてから話を配分していくやり方は、一週一週をいかにして積みあげていくかが大事な週刊連載ではやったことがなかったので、より打ち合わせが重要でした。制作の都合上、フィギュアスケートシーンの絵コンテを早めに切らなければいけなかったので、2015年の夏頃からウチに山本監督が通い詰めで来てくれて、長いこと2人きりで仕事していることが多かったです。一緒に料理を作ったりもしていました。
    UJ
    担当編集と漫画家の関係みたいです。
    久保
    担当とは料理したことないですけどね(笑)。2人の意見が合うための土壌を丁寧に作っていき、この作品に対する明確なビジョンを作ろうという気持ちがありました。ときには「インスタの更新きた!!」、「最高じゃないですか、それ?」と、作品のイメージを共有していきました(笑)。忙しい中でも電話打ち合わせを4〜5時間やって、自分の頭の中だけで凝り固まらずに、話し合って本作をより良くする糸口を探すことにも時間を割きました。漫画家人生の中でも、ここまでは担当編集とできていなかったですね。

    くぼみつろう/漫画家。1996年、『しあわせ5はん』(mimi/講談社)でデビュー。主な作品に『モテキ』(イブニングKC/講談社)、『アゲイン!!』(KCデラックス/講談社)など。レギュラー出演TV番組に『久保みねヒャダこじらせナイト』(CX系)。

    ↑フィギュアスケートシーンには振付の専任スタッフを立てるこだわりよう。「山本監督がこだわっている部分を形にできたところは、ちゃんと視聴者にも思いが届いています」(久保先生)

    ©はせつ町民会/ユーリ!!! on ICE 製作委員会

      PICUP!
      今月発売のコミックス
      UJD試し読み UJD試し読み
      web連載 ウルトラジャンプ連載作品第1回
      ウルトラコラム 過去コラム一覧
      特設サイト ウルトラジャンプツイッター 荒木飛呂彦公式サイト JOJO-D TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』公式サイト JoJonium ローゼンメイデン SoundHorizon SoundHorizon KADOKAWA マガジンエッジ 少年シリウス Romanスペシャルサイト 特設サイト一覧 M.A.G